2013年10月9日水曜日

文雀





                               
          文雀(Sparrow 2008年香港)予告篇


         この夏は劇場で観たい映画が4本あったのですが
         どれにも結局行けずじまいでした                  
                              せめて久しぶりに映画のことなどを・・・




         香港の街で

         スリを生業としながらそれぞれ気ままに暮らす
         やんちゃ男仲良し四人組
         そこへひとりの謎の美女が迷いこんできたもんだから
         そりゃまあ大変



               

         「文雀」とは広東語で文鳥
          転じて隠語でスリという意味にもなるんですって~

                
         香港ノワール映画の巨匠
         杜琪峰(ジョニー・トー)監督の人情クライムコメディー
                
               
         いつものような残虐な犯罪シーンはほとんどなくて
         どこかすっとぼけた
         軽やかで優しいまなざしがかんじられる映画です
         誰も撃たれないし、箱詰めにされて崖からつきおとされることもなく
         そして
         埋められることもありません(笑)

         監督の 
         「消えていく香港の佳き風景をフィルムに残したい」
         という思いから
         4年もかけて念入りに撮影されたそうで
         街のようすがとても魅力的です

                 
                             おそらく日本以上に
          「壊しては建てて」が激しく
         社会的にも大きな変化のさなかにある香港のことですから
         もうなくなってしまった場所もあることでしょう

                              主人公たちがスリという設定も
          昔は街中にたくさん居たけども
          いまどきは割があわなくてその数もすっかり減った
          風前の灯のような稼業だからとのこと

                
               

         残念ながらこの映画
         いまだ日本での一般劇場公開はされていませんが
         銀幕で観てみたい一本です                

                 
         ※「スリ」というタイトルでDVDの販売、レンタルはあり