文雀(Sparrow 2008年香港)予告篇
この夏は劇場で観たい映画が4本あったのですが
どれにも結局行けずじまいでした
せめて久しぶりに映画のことなどを・・・
香港の街で
スリを生業としながらそれぞれ気ままに暮らす
やんちゃ男仲良し四人組
そこへひとりの謎の美女が迷いこんできたもんだから
そりゃまあ大変
「文雀」とは広東語で文鳥
転じて隠語でスリという意味にもなるんですって~
香港ノワール映画の巨匠
杜琪峰(ジョニー・トー)監督の人情クライムコメディー
いつものような残虐な犯罪シーンはほとんどなくて
どこかすっとぼけた
軽やかで優しいまなざしがかんじられる映画です
誰も撃たれないし、箱詰めにされて崖からつきおとされることもなく
そして
埋められることもありません(笑)
監督の
「消えていく香港の佳き風景をフィルムに残したい」
という思いから
4年もかけて念入りに撮影されたそうで
街のようすがとても魅力的です
おそらく日本以上に
「壊しては建てて」が激しく
社会的にも大きな変化のさなかにある香港のことですから
もうなくなってしまった場所もあることでしょう
主人公たちがスリという設定も
昔は街中にたくさん居たけども
いまどきは割があわなくてその数もすっかり減った
風前の灯のような稼業だからとのこと
残念ながらこの映画
いまだ日本での一般劇場公開はされていませんが
銀幕で観てみたい一本です
※「スリ」というタイトルでDVDの販売、レンタルはあり