L'odeur de la papaye verte(青いパパイヤの香り 1993年 ベトナム、フランス)
子供の頃からわたしにとって
緑色は存在感のうすい色で
好きでも嫌いでもありませんでした
どんな場合の色の選択でも
進んでえらぶ色ではありませんでした
缶入りドロップなども
メロン味のきみどりと
白(ハッカ?)の地味コンビばかりが
いつまでも残っていたものです
そんな緑色のことががぜん気になるようになったのは
たぶんトラン・アン・ユン監督のふたつの映画のせいでしょう
「青いパパイヤの香り」と「夏至」
雨にうたれて揺れる葉っぱの緑
青や赤、黄色に寄りそう緑
月夜にひそむ緑
映像のなかの緑は生き生きとしてうつくしい
香りのつよい野菜が苦手でした
おいしそうなベトナムのお料理シーンの数々にしてやられまして
パクチーをばくばく食べられるようになり おまけになぜかセロリと春菊までへっちゃらになったのも
これまたトラン・アン・ユンさまさまのおかげ・・・でしょうか?