Looks like December(Anos Dourados)/Antonio Carlos Jobim
一年のうちにとりわけ好きな時期がふたつありますが
そのうちのひとつが十二月
紅葉の秋の雰囲気を残した前半
半ばからクリスマスへかけての華やぎ
そして大晦日にかけてのラストスパートがかかったような
街の張りつめた空気
何年か前の十二月のはじめ頃
ある場所で
この演奏だけをリピートして流し続けていました
同行の友人にはそれがちょっぴり耳触りだったらしく
「このBGM 無神経すぎるよね ひとこと言ってやろうかしら」
とおかんむりでした
確かに公共のくつろぎの場でBGMとして
一曲だけをエンドレスリピートで流すのはいかがなものかとも思うのですが
私にはこの曲が一年の最後の月の風景にぴったりに感じられて
「うん、ほんとだよね~」
とかなんとか言いながら
ずっと耳をかたむけていたのでした