2013年8月10日土曜日

パクチー





                               

       L'odeur de la papaye verte(青いパパイヤの香り 1993年 ベトナム、フランス)


                
             子供の頃からわたしにとって
      緑色は存在感のうすい色で
      好きでも嫌いでもありませんでした
    どんな場合の色の選択でも
      進んでえらぶ色ではありませんでした
               
      缶入りドロップなども
      メロン味のきみどりと
      白(ハッカ?)の地味コンビばかりが
      いつまでも残っていたものです
                
                 
      そんな緑色のことががぜん気になるようになったのは
    たぶんトラン・アン・ユン監督のふたつの映画のせいでしょう
               

            「青いパパイヤの香り」と「夏至」
              


             雨にうたれて揺れる葉っぱの緑
      青や赤、黄色に寄りそう緑
      月夜にひそむ緑
    映像のなかの緑は生き生きとしてうつくしい
                 
             
                 
    香りのつよい野菜が苦手でした
    おいしそうなベトナムのお料理シーンの数々にしてやられまして
    パクチーをばくばく食べられるようになり                                    おまけになぜかセロリと春菊までへっちゃらになったのも
    これまたトラン・アン・ユンさまさまのおかげ・・・でしょうか?